ハードジェルとソフトジェルの違い|ビルダージェルはどちら?強度、オフ、選び方
ハードジェルとビルダージェル、選ぶならどちらでしょうか。2つのジェルの強度、柔軟性、オフの違いと、ソフトジェルやラバーベースの位置づけ、選び方を解説します。

ハードジェルとソフトジェルの違い、そしてビルダージェルとハードジェルの違いは、柔軟性とオフの方法に集約されます。ハードジェルはもっとも硬いネイル用ジェルで、アセトンでやわらかくならないため削って落とす必要があり、おもにサロンでの長いスカルプチュアに使われます。ビルダージェルはわずかにしなりがあり、オーバーレイやアペックス作り、補修に使われ、ブランドによって削ってオフするものとアセトンでオフできるものがあります。カラージェルを含むソフトジェルは、アセトンでやわらかくなるので浸してオフでき、より薄くて柔軟です。
ラバーベースも、この境界をあいまいにしています。ここでは4つを比較し、見分け方や選び方、それぞれを安全にオフする方法を解説します。
ハードジェルは強度の高いジェルで、おもにサロンでスカルプチュアによる長さ出しや、自爪に丈夫なオーバーレイを施すのに使われます。硬化すると密度が高くすき間のない層になり、アセトンが浸透できません。そのため、オフは削る以外に方法がありません。ポットから取って塗り、そのジェルに合ったライトで硬化したあと、ファイルで形を整えて表面をコーティングします。
ネイル用ジェルの中でもっとも硬く傷にも強いため、長いスカルプチュアもしならずに支えます。ただし、薄くてしなりやすい爪では、割れたり浮いたりしやすくなります。一度つけたら完全にオフすることはまれで、3〜4週間ごとのフィルインのたびに古いジェルを削って薄くし、伸びた部分を埋めていきます。

ソフトジェルネイルは、アセトンでオフできるソークオフタイプのジェルで仕上げたネイルです。硬化してもゆるく、すき間の多い構造になるためアセトンが入り込み、浸しておくとジェルがやわらかくなって、そっと取り除けます。もっとも身近なソフトジェルはカラージェルで、ソークオフタイプとして販売されているベースジェル、ラバーベース、ビルダージェルも同じ仲間です。
「ソフト」という名前は相対的なものです。硬化したソフトジェルはさわると硬く感じますが、ハードジェルより柔軟で、アセトンでオフできます。ジェルで接着するフルカバーチップの「ソフトジェルチップ」も同じ名前がついていますが、こちらは別の記事でご紹介します。
ハードジェルは削ってオフし、硬さを保ちます。ソフトジェルはアセトンでオフでき、爪と一緒にしなります。ビルダージェルはその中間です。ジェル全般については、ジェルネイルの基本ガイドで解説しています。
| ハードジェル | ビルダージェル | カラージェル(ソフトジェル) | ラバーベース | |
|---|---|---|---|---|
| 主な用途 | サロンでの長さ出し、オーバーレイ | オーバーレイ、アペックス、長さ出し、補修 | 自爪やビルダージェルの上の色づけ | ベース、シアーネイル |
| 強度と柔軟性 | もっとも強く、もっとも硬い | 強く、わずかにしなる | 柔軟で、強度はほとんど加わらない | 柔軟で、少し強度が加わる |
| セルフレベリング | 製品による。硬めのジェルは形をキープする | 製品による | あり | あり |
| オフの方法 | 削ってオフ。アセトンではオフできない | ブランドによる。当店の製品は削ってオフ | アセトンでオフ、または削る | 削って薄くし、製品が対応していればアセトンでオフ |
| 持ち | 3〜4週間ごとにフィルイン | 3〜4週間ごとにフィルイン | 2〜3週間 | 2〜3週間 |
| 向いている爪 | しっかりした爪への長い長さ出し | 割れやすい爪や折れやすい爪、ほとんどの長さ | 健康な爪、色をよく変えたい方 | 短い爪、薄い爪、しなりやすい爪 |
いちばんあいまいなのがビルダージェルです。アセトンでオフできるものもあれば、削る必要があるものも多いので、購入前やオフの前に説明書を確認しましょう。ビルダージェル B003 Milky Whiteをはじめ、当店のビルダージェルは削ってオフするタイプです。

ラバーベースは柔軟でセルフレベリング性のあるベースで、通常はソークオフジェルの仲間に入ります。厚みがあるため、まず削って薄くし、製品が対応していれば残りをアセトンでオフするのが一般的です。
まずはラベルを確認するか、施術したネイリストに聞いてみましょう。ソークオフと書かれた製品はソフトジェル、削ってオフすると書かれたものはハードジェルと同じように扱います。わからない場合は、1本だけテストしてみます。
この時点で、ソフトジェルはゴムのようにやわらかくなるか浮き始めていて、軽く押すだけで取れます。一方、ハードジェルは硬くなめらかなままです。厚みのあるソークオフタイプのビルダージェルやラバーベースは時間がかかることがあるので、表面しかやわらかくなっていなければ、もう数分包み直しましょう。
カラーは取れても硬い層が残る場合は、ハードジェルか削ってオフするタイプのビルダージェルの上にカラージェルが塗られています。それ以上浸しても皮膚が乾燥するだけで、残りを無理にはがすと自爪の層まではがれてしまいます。
どちらが誰にとってもよいというわけではありません。健康な自爪にカラーを楽しむならソフトジェル、長い長さ出しにはビルダージェルかハードジェルが必要です。オフを誰が行うかによっても、選ぶべきジェルは変わります。
しなったり薄くはがれたりする薄い爪には柔軟な層が必要なので、ハードジェルは向きません。ラバーベース RB01 クリアのようなクリアのラバーベースなら、単独でもカラーの下地としても爪を守れます。
角から割れやすい、しっかりした爪には、負担のかかる部分にゆるやかなアペックスを作った、薄いビルダージェルのオーバーレイが必要です。B010 トレンチベージュのような温かみのあるベージュのビルダージェルなら、爪の色ムラも整えてくれるので、トップを塗るだけで仕上がります。2つの違いは自爪を強くする方法の記事で比較しています。
長さ出しには形をキープできるジェルが必要なので、ネイルフォームやチップを使い、ビルダージェルかハードジェルでスカルプチュアを作ります。とても長い形にはハードジェルが向いていますが、硬めのビルダージェルならほとんどの長さに対応でき、習得もしやすいです。スリップソリューションを使って形を作る、粘土状のジェルとアクリルのハイブリッド、アクリルジェル(アクリジェル)も、削ってオフする選択肢のひとつです。
はじめての長さ出しは、フリーエッジを短めにし、根元はジェルを薄く、アペックスに厚みを持たせましょう。ネイルフォームを使ったジェルスカルプのやり方で、各工程を解説しています。
ソフトジェルなら、表面を軽く削ってからアセトンでオフできるので、頻繁な色替えも簡単です。ビルダージェルやハードジェルの上に塗ったカラーは、通常、フィルインのたびに削って落とします。
017 シルクのような明るいヌードは、オフィスでも使いやすいカラーです。淡い色はムラになりやすいので、1度目は薄く塗りましょう。1層ごとにエッジまで塗り、ノンワイプで高いツヤが出るダイヤモンドトップコートで仕上げます。
できますが、セルフではもっとも扱いが難しいジェルです。スカルプチュアには練習が必要で、オフのたびに削らなければならず、つい削りすぎてしまいがちです。まずは、ベースジェルかラバーベースの上にソークオフタイプのカラージェルを塗ることから始めましょう。均一に削れるようになったら、アセトンでオフできるか削ってオフするかを先に確認したうえで、ビルダージェルに進みます。
サロンでは、お客さまの自爪の状態、希望の長さ、定期的なフィルインに通えるかどうかで選びます。しっかりした爪への長いスカルプチュアにはハードジェルを提案しましょう。ただし、オフのたびにお客さまがサロンに頼ることになります。正体のわからない製品をつけて来店されたお客さまには、1本でソークテストをしてから、オフの方法を決めましょう。
できません。アセトンではハードジェルはやわらかくならないので、手で使うファイルかネイルマシンで、段階的に削ってオフします。
爪が熱くなったら手を止めて冷ましましょう。力を入れすぎているか、同じ場所を削り続けているサインです。ネイルマシンは速く削れますが練習が必要です。やり方はネイルマシンでビルダージェルをオフする方法で解説しています。
トップのツヤを削り落とします。ラバーベースや厚みのあるソークオフタイプのビルダージェルの場合は、ほとんどを削っておきます。それから、上のテストと同じようにすべての爪を包みます。ジェルがやわらかくなったら、ウッドスティックで根元から先端に向かって押し出し、残っている部分は包み直します。アセトンは皮膚を乾燥させるので、最後にキューティクルオイルを塗りましょう。
ていねいに施術してオフすれば、ハードジェルが健康な爪を傷めることはありません。よくあるダメージの原因は、自爪を何か月も薄くしてしまう削りすぎと、エッジの下に水や汚れがたまる浮きです。
浮きはすぐに補修しましょう。浮きのほとんどは、ていねいな下準備で防げます。爪の表面から甘皮を取り除いて軽くサンディングし、プレップブースターで汚れと水分・油分を取り除いたら、油分が多い爪にはノンアシッドプライマーを使います。
ハードでもソフトでも、未硬化ジェルが皮膚に繰り返しふれると、どのジェルでもアレルギーを起こす可能性があります。どの層も甘皮やサイドからわずかに離して塗り、硬化前に皮膚についたジェルを取り除きましょう。1層ずつ説明書に記載された時間いっぱい硬化し、未硬化ジェルにさわったり、完全に硬化していないジェルを削ったりしないでください。
爪のまわりにかゆみ、赤み、腫れ、小さな水ぶくれが出たら、ジェルの使用を中止し、医師または皮膚科を受診してください。爪が変色している、痛む、爪床から浮いている場合も同じです。
あわせて読みたい:自爪補強のジェルネイル、ビルダージェルのフィルイン、ビルダージェルとアクリルの違い
もっとも爪にやさしいのは、目的を果たせるいちばん薄いジェルで、無理な力をかけずにオフできるものです。健康な爪ならたいていはソークオフタイプのカラージェル、弱い爪やしなりやすい爪ならクリアのラバーベースです。どれを使う場合も皮膚につけないようにし、決してはがさないでください。
いちばんのデメリットはオフです。ハードジェルはアセトンでオフできないため、つけ替えのたびに削る必要があり、急いで削ると爪が薄くなります。また、しなりやすい爪には硬すぎ、きれいに施術するには練習が必要です。ほかのジェルと同じく、硬化前に皮膚にふれるとアレルギーを起こす可能性もあります。
厳密には違います。ハードジェルは硬化のしかたとオフの方法で、ビルダージェルは強度と長さを加えるという役割で定義されます。ただし、削ってオフするビルダージェルはハードジェルとよく似ているため、サロンでは2つの呼び方があいまいに使われることもよくあります。
どちらが優れているとはいえず、どちらも長い長さ出しに向いています。ハードジェルはにおいが少なく、硬化するまで形を調整できます。一方、アクリルはライトが不要で、厚みを削ったあとはアセトンでやわらかくなるので、オフしやすいのが特徴です。くわしくはジェルネイルとアクリルスカルプの違いで比較しています。
強度を求めるならビルダージェルやラバーベースのコレクションから、カラーを楽しむならカラージェルのカラーからお選びください。
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